Beautiful Adventures

書きたい時に書きたい事を書いてゆきますが、スウェーデンのことが多めかもしれないです。

あなた日本人ですか?(バイト中にお客さんから聞かれた一言について)

こんにちは。今日は全く違うトピックで書こうと思います。

 

数日前、バイト勤務中お客さんに突然クッションワードもなく「あなた日本人ですか?」と聞かれ、ました。私は「はいそうですが」と答えて話を聞いた。

 

よくよく聞くと購入したい商品について相談したかったので話がより通じる方が良いとのことでこの質問をしたと考えらます。

 

しかし、当時その質問された際に違和感と不快感すら覚えて、それからしばらくそれは何かと考えました。

 

そして、いくつかの疑問を抱きました。

 

まず、その人が指す日本人の定義は何かです。

 

もし私が、”片親or両親が他の国の血を引くけれど、私自身日本でずっと育って日本語がネイティブ”だと言ったらそのお客さんはどう反応しただろうと思いました。

 

次に、もし質問された人が私ではなく他国から来た子(でも皆日本語は十分に話せる)で、お客さんはその子に聞くのを拒否したらその子はどう思うのかです。

 

現在私のバイト先を含む、所謂海外からの観光客に人気のお店では、多言語展開のためにアジア圏を中心とした様々な国籍を持つ人々が働いています。皆日本語が流暢で働くのに支障がないレベルに達していると思います。勿論それは日本に溶け込もうと必死に勉強した彼らの努力の結果だと思います。それなのに、日本人か否かで話が通じるか通じないかの判別をされてしまう様な質問をするのは少し酷だなと感じました。

 

とにかくそのお客さんの聞き方はとても直球的でびっくりしたけれども同時にとても曖昧で、もう少し繊細な聞き方が望ましいと思いました。


私のバイト先を含む都内の所謂海外からの観光客に有名なお店では、多言語対応のために今では様々な国籍の人が働いています。こういった質問をされることは数年前にはあまり無かったことだろうと思うし、とても最近の現状を映し出していると感じます。

 

こういう状況に対して顧客も一緒に働く私たちもも、もう少し理解が必要だと思います。特に前者に関して、現在ざっと数えたところ、全体約80人のうち13人が海外出身のスタッフでした。割合的にはそこまで多くないので私たちがマイノリティとして彼らを追いやることがないような意識が必要だと思います。

 

しかしながら、気持ちよく働いているスタッフもいますが、そうでない人もいたのが現実です。実際私が一緒に仲良く働いていた韓国出身の女の子は他のスタッフの排外的な態度に悩まされやめてしまいました。とても悲しかったし、じっくり話を聞くと、彼女はこの経験から「日本人はみんなこう排外的なんだ」と思いつつありました。私はそうではないよ、と伝えましたが、一度受けた屈辱的な経験から彼女が日本人に対してどう思ったかを簡単に変えることは難しいと感じます。

 

無意識に傷つけている場合もあります。その子曰く、あるスタッフが中国出身の女の子の「いらっしゃいませ」の言い方が面白くて真似していたみたいなのですが、同じ海外出身のスタッフとして、彼女はもし自分がそれをやられていたら傷つくと話してくれました。

 

バイト先は新宿という立地条件もあり本当に海外からの観光客が多く、特に中国語や韓国からのお客さんの対応については、その言葉が話せるスタッフの存在はとても大きく、ありがたいです。

 

しかし、彼女、彼らをただ多言語対応に役立つ存在、とだけではなく、会社側も私たち働く側も顧客も価値観の多様性をを理解するより良い職場や人間を作るのにとても貢献してくれる貴重な存在として、あるいは全くその様な損得を考えず一人の人間として、彼らを見る必要があると思います。